ジレンマ

今回の焙煎の14日明日の分も、少し早めですが受付を終了とさせていただきました。
今回もありがとうございます🙇

ちょっと焙煎の事を投稿します。
もし御興味ある方はお読み下さい。

私の焙煎は、恐らく他のロースターさんとだいぶ違うのではないかと思います。自分が目指してきた味わいに持っていくため、この業界の尊敬してきた先輩から沢山の事を教えていただきました。
私がずっと目指してきた味わいは
『濃く抽出されても、えぐみがなく円やかな味わいであり、珈琲が冷めてきても劣化しにくい』
珈琲はいっきのみでもしなければ冷めてきますよね?
それが酸味があったりフルーティ系の珈琲であれば、冷めてきた時に、味に劣化がみられる珈琲も飲んできました。
もし、冷めてきても、そのフルーティさが劣化したものでなく、さらに美味しく変化していけば、最後の1滴までを美味しく飲める珈琲になります。

私の今のリピートの御客様は、そのさらなる変化を評価して下さってる方々や、今まで満足できる珈琲を飲んだ事がない方々の傾向がみられます。

私の焙煎は、富士珈機さんで、ディスカバリを使わせていただいてた時から、周りの方と大きく異なる事がありました。これは以前、アメーバオウンドでも載せましたが、ハゼの質です。明らかにちがいます。周りの方がどのような焙煎をされてるかすぐわかります。
でも、私の焙煎は、ジレンマのようなものも抱えています。
普通あることに時間を掛けない事を私は物凄く重要にしています。そして掛ける時間だけでなく、焙煎機の中で豆から出た水分がある状態で焙煎を進めればえぐみの原因となり、かといって水分がある状態で長時間排気が自然な形でできず、排気をし過ぎてしまえば大事な珈琲の成分は失われ、豆は死んでしまい、何の豆だかわからない味となってしまう。
私は焙煎機を購入してから、ある原因が重なったことで、豆が死んでしまう焙煎しかできない事がありました。
でもそれは考え方を教えてもらってきた橘さんが
『この事に時間をかけて、それを過ぎたら速やかに焙煎を進めていく』
ずっと言われてきた事が、大きなヒントとなり、私は常にその教えが頭にあるのです。
私は今まで躊躇し出来なかった事を大きく変えました。
それが自分が抱えるジレンマみたいなものを払拭してくれました。

嫌な部分は消したいけど、薫りは残したい
そんな味作りは、躊躇し出来なかった事を変えた事で、
出したい薫りは消える事なく、それを評価していただけるようになりました。

私には、いつも正解みたいなものがなく、
失敗をすれば、その失敗した分も自分の新しい技術として
帰ってきて
沢山の限りない可能性がある珈琲に
一生をかけていくことができる事を
とても今までなかった幸せとして感じています



coffee 澪音

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