思い込み、常識を捨てる
私が冨士珈機社のFUJIROYAL半熱風式焙煎機ディスカバリーを
使い始めたのは、もしかすると、ちょうど一年前くらいだったかもしれない。
ハンドローストで焙煎をしていた私は、中点調整、ニュートラルなどという用語や概念を覚えたのも実はこの頃。
それでも、そんな用語や焙煎機を受け入れる事は想像していたより難しくありませんでした。
私が珈琲や焙煎の考え方を教えて下さった石川県金沢市の橘珈琲さんの橘さんは
『ハンドローストで豆と話が出来るようになれば、ガス圧コントロールなんて自然と出来るようになるし、考え方がわかっていれば、どんな焙煎機でも使える。』
そのように教わりましたが、なるほど、でした。
私が使っている半熱風式焙煎機のディスカバリーは小型焙煎機で、1回の焙煎で200g前後の焙煎しか出来ないものの、優秀な焙煎機。それでも、小型ゆえの難しさや、小型焙煎機で神経を遣う事も感じてきました。
中点と言われる(ある温度で投入し、豆温度が一気に下がりきり、上昇に転ずるところ)は、工夫をしなければ上がりやすく(これは小型であっても、蓄熱制に優れているからなのか)、
ニュートラル(自然に排気ができている状態)の概念は、私が東京で習い焙煎機を使っていたときとの概念を変えなければならなかったこと、また排気流路が狭く排気効率(煤の影響も含めて)にはかなり気をつけなければならないと思います。
私は実は先日まで焙煎所にいたときから、
ある問題にぶちあたりました。
相棒のディスカバリーはきっとなんとかなんとか
それを私に気づかせようとしているのかもしれません
私はこれまでディスカバリを使ってきて
ディスカバリーのガス圧コントロールで
自分がある『思い込み』をしていたことに
やっと気づいたのです。
焙煎機の会社が教えること、こうあるべきと自分で思っていたことは、そうとは限らないこともあるとやっと気づいたのです。
橘さんはそういえば、まだ私が独立する前にも
『一般的な事を言うつもりはない そのあと色々続く』
と言っていたり
そしてごく最近も
『常識は一度捨てて、頭をまっさらにして考えよう』とも
言ってました。
この世界は教科書通りや常識通りに行かないことが
沢山あるようです。
私はこれからも、時には思い込みや常識を捨てて、
試行錯誤を続けていかなければなりません
coffee澪音
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