少量焙煎にこだわる理由

私が開業する前導入した富士珈機社半熱風式焙煎機コーヒーディスカバリーとの付き合いも焙煎所に迎いいれてからもう少しで一年。

私がディスカバリーを購入した理由はというと、1キロ焙煎機を購入したり、煙突を建てるお金がないから(ー∀ー)というのも否定できない・・ところ。

それでもディスカバリーは大きい半熱風式焙煎機を超小型化したかなり優秀な焙煎機で、とてもがっちりしていて、排気も換気扇に向けてできるというところがあります(排気効率などについてはカテゴリーを参照ください)。

ディスカバリーの許容投入豆量は100g~250gとなっています。私は100g投入はしていないのですが、少量焙煎できるのが特徴です(1キロ焙煎機も200gが最小なのでその点が私にとってはメリット)。

私が少量焙煎にこだわってきた理由は、御客様から焙煎のご予約をいただいてから焙煎をし、フレッシュな状態で御客様にお送りしたいのが理由です。焙煎当日は焙煎臭がありますが、適切な焙煎が行われた焙煎豆は、当日を過ぎると焙煎臭が取れてきて、ちょうど御客様に届く頃焙煎から2~4日経った頃が一番甘い薫りが出てきて味わいも円やかになっていて、

フルーティ系では最も甘い果実のような薫りと甘さが出るので、その一番美味しい時を御客様にお送りしたいと考えてきたからです。(もちろんそれ以降を過ぎても味が劣化したりするような焙煎は行っておりません)


少し話はずれてしまうかもしれませんが、初めて豆を購入する珈琲屋さんを選ぶときに、そのロースターがどんなこだわりを持っているのか、どんな信念をもっているのか、どんな味わいを作ろうとしているのか、わからなければ不安であれば聞いたほうがいいと思います。

人柄がこの味わいを作っているのだろうと言われたこともあるけれど、うーんなんとも言えないし、『美味しくなるようになーれと願っています』と願って美味しくなるのかと言えば違うとも思います。こんなに珈琲業界にロースターが沢山いるのに成り立っているのは、それぞれの珈琲屋さんやロースターがそれぞれ貫きたい信念や味わいがそれぞれあるからだと思うのです。 

たまに新規の御客様から御問合せをいただき、生豆のラインナップをダイレクトメールでお送りするとたぶん御客様は『ぽかーん』とされるのだと思います(確かにその気持ちはとてもよくわかる気がします)。それで結構『あなたのところでしか飲めない珈琲が飲みたい』『あなたの焙煎でしか出ない味わいの珈琲が飲みたい』とお任せ便のようなご予約をいただけるのですが、私はとても大歓迎です。新規の御客様でもリピートの御客様でもです。そんなお任せ便があったらいいなと思っているのも、私が焼いた珈琲を誰かに淹れてくれる方から聞いたてんとう虫という名のお店のお話がきっかけでした。 それはまた投稿します。



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