何の音もない世界で
前の投稿で
ある御客様が
私が焙煎した珈琲をドリップするときに
『何の音もない世界で、美味しい雫の水が音を作り、今まで見たことのない、嗅いだこともない香りの花を咲かせる』イメージがあると、Instagramでスケッチされた絵を載せられていて、その事を載せました。
そのイメージとスケッチは、
私がロースターになると決めた時から、
ずっと思い描き、励んできて、表現したい味作りを
実現出来たようなスケッチでした。
御客様に自分が積んできた技術を評価してもらってる、
こんな嬉しい事ないじゃないですか
😭
私はその御客様に感謝の気持ちを伝えました。
そうするとその御客様は
『いつも澪音さんの珈琲を淹れる時はそんなイメージなんです。今まで珈琲を淹れる時は大好きな音楽をかけながらドリップし、珈琲には大好きな甘いものを用意していたのに、そのどちらもいらないくらい珈琲が主役となってしまいました』
と返信があったのです。
その返信にも驚いて、
わざと静かな所で、珈琲粉にお湯を独自のドリップで
注いでいったのです。そうしたら、その静けさの中で、
お湯を落とす雫の音が聞こえたのです。
私は、尊敬し信頼を置いてきたこの業界の先輩に
珈琲の向き合い方と、焙煎の考え方を教えていただき、
その考え方をもとに、さらに失敗もしながら、そこから学び、
今もなお、自分が出したい味作りの試行錯誤を続けています。
それは全てが孤独でありながらも、諦める事はせず、自分のしてきたことやこれからしていきたいことが、どこかで鳴る雫の音となり、誰かの心を潤したり灯すような事に繋がっていけたらと思います
coffee 澪音
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