ハンドピック

私の手とハンドピックした豆

私は歳を重ねてからロースターになりました。
手は📷で見ても昔はもっと細くて、ざらざらではなかったと思います。
私は、高校2年までは音大にいこうと思っていたので、勉強と毎日数時間に及ぶ🎹に追われ、手先は細く、怪我もしないようにし綺麗なほうだったかもしれません。。そんな私の手は、方向転換によって10年以上?の時をかけてむくみ、シワシワ、ざらざらになりました。そして今、このざらざらの手でハンドピックをするロースターになりました。高校生の私に会いに行ったら『あなたはね、音大にはいかないし、採血もヘタクソで苦手でろくにもとれないし使えないし、しまいには何だか珈琲のロースターになっちゃうんだからね』と言ったら『えっ(゜_゜)』でしょう。
人生何が起こるかわかりませんね。

ロースターになろうと思ってから、私は農産物や生産者に目を向けるようになりました。私が、大好きな珈琲を焙煎出来るのは、これに関わってくれる物や人のおかげだからです。それでも、その中に混じった欠点豆ははじかなければならない。ロースターを目指してから、豆を焼き、豆が悲しむ事も沢山、やっとやっと喜んでくれたことも。喜ぶことだけではないことも、プロになってもまだあります。悲しむ豆を、自然に還す時には申し訳ないという思いとまたいつか焙煎させてほしいという気持ちで自然に還ってもらいます。
プロになる前、沢山のお店をみようと、入ったあるお店があります。私よりもずっとずっと若い若く、世間に知られているような人達で、でも私はこの人達が豆を粗末に扱うその姿を見て、これから珈琲業界を担う人達がこれでいいのかと疑問に感じる事も見てきました。勿論そういう人ばかりではないはずです。私は、そうじゃない先輩方も沢山いて、沢山学ぶことが出来ました。これからももっともっと沢山飽きるほど豆と話し勉強しなくてはなりません。

#音大に行くことを目指してた頃と違う手
#そのむくむくになった繋ぐ手を
#触り心地がよいと言われるようになった

#今はシワシワざらざら

coffee澪音

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