浅煎りから深煎りまで
珈琲には焙煎し、煎りどめが浅い浅煎りから深く進めた
深煎りまであり、
このそれぞれの度合は、ロースターさんに
よって違ってくると思います。
私のところの中深煎りが他のロースターさんでは
『いやいやうちでは、それは深煎り』
なんていう事もあるかもしれません☺
それぞれの焙煎度でも、私はもう少し細かく分けて
この豆は中深煎りのこの段階と
その豆によってさらに分けて
ベストなところを決めています。
浅煎りは酸っぱい、深煎りは苦い
とお思いの方もおられると思います。
私もそう思っていました。
実際のところ、私は珈琲がフルーティさがあっても
それが飲みにくい酸っぱさがあるのは
とても苦手で最後まで美味しく飲めない
と思うことがありました。
日本の方は特に、舌がそういう酸味に
慣れていないというのがあるのではと思います。
私は、浅煎りでも
煎りどめ前までの課程において
そのフルーティさが舌を刺すようなものでなく
口当たりが円やかに感じられるように
焙煎を行っています。
焙煎をさらに深く進めていくに従って出てくるのがコクだけでなく(もちろんボディが出てこないものもあり)
苦味やスモーク味だとすれば
その苦味が気になる苦味であれば
それまでの煎りどめの課程で
コントロールし焙煎を行います。
味わいは単純に、煎りどめ具合で決まるものでなく
煎りどめまでの課程によって
決まってくるものです。
御客様にお売りする前には
テスト焙煎し、
色々な煎りどめのところで、
美味しい味わいのベストなポイントを
探ります。
浅くてその個性が最大限にでる豆から
深く進めて良さが出る豆もあれば
全ての焙煎域で良さを出してくれる豆もあります。
私自身がロースターを目指し
既成概念が変わった事は
『この豆は浅煎りにすべきとかこの焙煎域にすべき』
というのがなくなった事です。
他のロースターさんがしているしていないは
私には関係ないです。
私の焙煎した豆をリピートで
飲んで下さってくれる方のご注文を
開業してから半年過ぎてから感じることは
御客様が私の思い込みを変えてくれているのが
みてとれる事があります。
『この御客様は浅煎りが好きっぽい』『この御客様は深煎りは買わない』という思い込みがなくなった事です。
リピートの御客様が単純に焙煎具合で豆をお選びに
なられているのではないことがみてとれるようになりました。
『私は浅煎りの珈琲より深煎りが好きだと思ってたけど、この豆を飲んでそうではないと思うようになった』という御客様もおられます。
もし、新しい御客様でもいつも飲んでくださってる御客様でも
豆選びの時にわからなかったり、不安があるときは
ラインナップだけをみて決めようとしてくださらなくても
どんな味が好みかどんなフレーバーが好きかどんなものが苦手か遠慮なく教えていただけたらと思います。
折角お金を払うのですから、聞いて、美味しいと思うものを
選んでいただけたらと思います。
また、私は御客様に味を御伝えするときに、業者のカップコメント等も使用していません。自分が感じ取れるフレーバーや味わいを御伝えするようにしています。それを違うと感じる方もおられれば私と違うものを感じていただける場合もあると思います。
※焙煎も、例えば、香ばし系だったら苦味をほんのり残して欲しいとか、そのような御要望にもお応えし焙煎を変えることもできます。
coffee澪音
#御客様が私の思い込みを変えてくれることもあった
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