カップの底に色絵をお願いする理由


私は、伝統工芸品が好きで、特に好きな九谷陶芸を集めています。
九谷焼が好きな理由は、大切な伝統が受け継がれていく中に、時代に応じて、新しさも受け入れられているところがステキだなと思っています。
石川県の金沢に訪れる際には、何件もお店を回り、時間を忘れてしまうほど、陶器にうつす珈琲液を妄想し、幸せな時間が流れます。


その九谷陶芸で、白山九谷色絵遊さん の色絵師さん小高裕子さんに、いつもカップの底に色絵をお願いしているのです。
それには私のこだわりがあるのです。

珈琲の温かい状態だけでなく、少しずつ冷めてきたときと最後の冷めた一滴まで美味しい味作りができれば、底にある色絵にたどり着くことができるからです。お客様に提供する珈琲がお客様によって飲まれ、最後の色絵にたどり着くそのような珈琲作りをしたい、と考えてきました。


私は個性をうんと出すことだけの珈琲ではなく、口に入れた珈琲が口の中で丸みがありその個性がそれとなく感じられる珈琲が最後まで美味しいと感じてきました。
個性をうんと出すことだけを重視してしまうと、冷めてきたときに劣化して最後まで美味しい珈琲とはならなかったのです。








オチがある珈琲カップを色絵遊さんにお願いしていました。
パンダはパンダのポシェットを持ってもいい



パンダはパンダのポシェットを置き去りに
coffee澪音

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